介護・福祉知識まとめらぼ

当サイトでは、ホームヘルパー、介護福祉、また一般的な病気なども含み、介護全般に関する用語・資格情報を紹介しています。お役に立てるよう頑張ります!

か行

機能障害とは

投稿日:2018年8月6日 更新日:

今回は「機能障害」について説明します!

機能障害って?

機能障害とは、心理的、生理的または解剖学的な構造もしくは機能の何らかの喪失、異常な状態を意味します。

 

心理的な側面や生理的な側面だけでなく、解剖学的な側面も機能障害に考慮されているんですね。

このことから、機能障害は適用される範囲の広い言葉だということがわかります。

 

具体的な症状・状態として、以下にその一例をご紹介します。

  • 肢体不自由
  • 聴覚障害・視覚知的障害などの障害
  • 思考、情緒、記憶、感情や気分の障害
  • てんかんなどの意識の障害
  • 内臓や皮膚の障害

非常に広いジャンルが該当していますね。

 

また、このような能力障害が起因となって、新たに能力障害を引き起こしたり、社会的不利が発生したりする場合があります。

 

なお、この機能障害、能力障害、社会的不利は世界保健機関(WHO)が国際障害分類として発表したものの内容になります。

 

国際障害分類ってなに?

国際障害分類とは、1980年に世界保健機関(WHO)が国際疾病分類の補助分類として発表したものです。
1980年なので、かなり前に発表されていたのですね。

 

これは障害を3つのレベルに分け、機能障害、能力障害、社会的不利と分類しました。
そしてWHOによって発表された後、世界各国でこの障害分類が利用されていったようです。

 

しかし、多くの地域で使われるにつれてさまざまな問題点も指摘され、改めて検討が行われました。(問題点としては、それぞれの線引き・判断が難しいなど)

 

その結果、国際障害分類をさらに深掘りし、2001年に国際生活機能分類(ICF)として新たにWHO総会で決定されました。

 

国際生活機能分類(ICF)が発表されたことによって指摘されていた問題が全て解決したわけではないですが、今現在も指標として活躍されているので、興味のある方はお調べになると良いでしょう。

 

参考までに、以下URLと一部引用を載せておきます。

国際生活機能分類(ICF)

健康状態、心身機能、障害の状態を相互影響関係および独立項目として分類し、当事者の視点による生活の包括的・中立的記述をねらいにする医療基準

 

介護や福祉、医療分野での「機能障害」は?

現在、介護や福祉、医療分野でもこの機能障害という言葉や概念は使われることがあります。

というのも、先述したように機能障害は非常に適用範囲の広い言葉になります。

特に、肢体不自由や聴覚障害・視覚知的障害などはもろに介護や福祉、医療分野に該当しますよね。

そのようなことを踏まえると、今現在にとどまらず、今後も使われ続けていくと思います。

 

個人的には、「機能障害」という言葉が全体的なイメージや意味合いを伝える際に使いやすい点も大きく影響するのではないかと考えています。

おわりに

今回は「機能障害」について説明しました。

「機能障害」はWHOが大きく関わっていることや、適用範囲が広いことが特徴といえると思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!


-か行

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

介護老人福祉施設

老人福祉法に規定する特別養護老人ホームであり、入所者に対して、 入浴・排泄・食事などの介護、その他日常生活上の世話を行うことを目 的とする施設をいい、介護保険では申請を受け都道府県知事が指定す る。6 …

no image

介護実習普及センター

介護機器を展示するとともに相談体制を整備し、介護機器の普及を図る ことを目的とする事業を実施している。高齢者介護の実習等を通じて地 域住民への介護知識、介護技術の普及を図るとともに、高齢者社会は 国民 …

no image

健康相談

心身の健康に関する個別の相談に応じて必要な指導および助言を行い、 家庭における健康管理に資することを目的としている。実施主体は市町 村で、その市町村の40歳以上の者および必要に応じてその家族等を対 象 …

no image

高齢化社会

国際連合の分類では65歳以上人口の比が7%を超えた社会を高齢化した 社会としている。国民生活と公衆衛生水準の向上や医学の進歩などにより、 昭和22年に男性50.1歳、女性54.0歳であった平均寿命は、 …

no image

コンビネーションシステム

養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホームのほか、小規模 特養、老人保健施設、ケアつき住宅や医療機関等の組み合わせを考えて、 高齢者の健康上の変化に同一敷地内で対応しようとする考えかたである。 …