介護・福祉知識まとめらぼ

当サイトでは、ホームヘルパー、介護福祉、また一般的な病気なども含み、介護全般に関する用語・資格情報を紹介しています。お役に立てるよう頑張ります!

あ行

嚥下困難ってなに? ~注意!危険な障害~

投稿日:2018年8月5日 更新日:

今回は「嚥下困難」について説明します!

 

嚥下困難ってなに??発生原因は?

嚥下困難とは、飲食物がうまく飲み込めない、むせる、飲み込んだものが食道でつかえるといった障害をさします。

「嚥下」という言葉に、なにかものを飲み込むことという意味があるので、それが困難な状態ということで嚥下困難と呼ぶようです。

 

嚥下困難は、嚥下に必要な器官の機能が低下することが発生原因になるパターンが多いです。

たとえば、痴呆性高齢者や寝たきり高齢者、特に脳卒中などにより運動障害や失行のある人は、嚥下に必要な舌や喉周りの筋肉が低下しやすく、嚥下困難になりやすい人といえます。

 

その他、舌がんや食道潰瘍(しょくどうかいよう)などを発症してしまったことが原因で併発的に嚥下困難に陥ってしまう場合もあります。

 

嚥下困難の対処法

先述したように、基本的に嚥下困難は嚥下に必要な器官の機能が低下したり、ほかの病の影響によって生じます。

 

これを防ぐためには、日ごろから舌や喉周りの筋肉を意識してトレーニングしたり、舌がんや食道潰瘍にならないよう定期的な健康診断などが効果的です。

 

なお、もしものを飲み込む際にむせてしまった場合(嚥下障害時)には、誤飲による嚥下性肺炎に注意が必要です。

「嚥下性肺炎・・・嚥下機能が障害されている時に、胃・口腔の分泌物や食物などの異物を肺内に誤飲や誤嚥することにより生じる肺炎」

また、嚥下性肺炎は口腔から胃までの消化管の異常だけでなく、食道周囲の諸臓器の食道圧迫、神経疾患でも生じる可能性があるので、万が一発症してしまった場合には原因の鑑別が必要となります。

 

おわりに

今回は「嚥下困難」について説明しました。

 

「ものを飲み込むこと」に対して障害になってしまうと日々の生活を送るうえで非常にストレスが溜まってしまいますし、完全に飲み込めない場合は自分の口で栄養を補給することができないわけですから、その影響はとても大きいですよね。

加齢による筋肉の低下などは回避しにくいですが、できるだけ気を配っておくことが大切だと思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします!

 

 


-あ行

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

委託施設

措置の実施者が要保護者に対する福祉の措置を委託する場合、その措 置委託を受ける施設のこと、身体障害者更生援護施設、児童福祉施設、 老人福祉施設、知的障害者援護施設の設置者は、措置の実施者から措 置の委 …

no image

アフターケア

医学的には手術や退院後の療養指導をさす。フォローアップという用語 が使われることがあるが、意味は異なり、社会福祉援助の過程におい て、援助終結後も利用者の状態によって引き続き対応する活動のこと です。 …

no image

一部負担金

健康保険や国民健康保険等の医療保険各法による一部負担金は定率になっており、健康保険の場合、被保険者3割、被扶養者3割、国民健康保健は、一般の被保険者3割、退職被保険者3割、介護保険の場合は原則1割を支 …

no image

アルコール精神病

アルコール幻覚症、コルサコフ精神病、振戦せん妄、アルコール性痴呆、 嫉妬妄想(しっともうそう)などがあり、アルコール依存症を基盤として、急 性もしくは慢性の特異な精神症状が現れる。原因は飲酒に伴う代謝 …

no image

運動許容量とは?内容や判断基準について!

今回は「運動許容量」について説明します!   運動許容量って? 運動許容量とは、その名称のとおり「運動が許容される範囲」のことです。 これは主に運動の目安や上限のラインとして意識され、オーバ …