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半坐位(はんざい)とは?

投稿日:2018年8月19日 更新日:

今回は「半坐位(はんざい)」について説明します!

 

半坐位ってなに?

半坐位(はんざい)とは、座位(座ったときの体勢)の一種で、ギャッジベッドや椅子の背、バックレストなどを利用して上半身を45°起こした状態をいいます。

 

ふだん抑臥位(あお向けのこと。「ぎょうがい」と読みます)や側臥位(横向けのこと。「そくがい」と読みます)などで寝ている人が、食事や面会時などに半坐位になることが多いです。

また、心臓や肺の障害をもった方の中には、抑臥位では呼吸困難が生じるケースがあるため、半坐位の状態で睡眠をとる方もいるようですね。

 

半坐位になる理由は様々ですが、単純に何らかの作業をする際に抑臥位や側臥位よりも効率的であったり、抑臥位や側臥位では食事をとることができなかったりすることが多いです。

 

なお、この半坐位は「ファーラー位」とも呼ぶこともあります。

ファウラー位(ふぁうらーい)とは仰臥位で下肢を水平にしたまま上半身を45度程度上げた半座位のことである。この角度が90度の場合を座位、15~30度の場合をセミファウラー位と呼ぶ。そのままでは身体がずり落ちてしまうため、頭を起こす前に足を軽度起こしておくことが重要である。

 

上半身を15~30°に起こした状態であるセミファーラー位はファーラー位(半坐位)よりも角度が小さく、より寝ている状態に近いことが特徴です。

これによってファーラー位(半坐位)よりも起き上がる際の変化が少なくて済み、より腰などの部分に負荷がかからないというメリットがあります。

 

ギャッジベッドってなに?

先述した半坐位の説明で、「ギャッジベッド」というものが出てきました。

このギャッジベッドはとりわけ半坐位との関わりが深いので説明しておきます。

 

ギャッジベッドとは、半座位の状態を他動的に確保するために使用されるベッドのことであり、主に座位姿勢をとれない障害者や重度の疾患者、術後患者、呼吸器疾患を有する患者、自由に移動できない病弱な高齢者等に用いられます。

 

ベッドの上半分あるいは下半分が、手動または電動で上げ下げの調節ができるベッドであり、誰でも簡単に、そして自由に調節できることが魅力です。

 

ギャッジベッドにも様々な種類があるので一概には言えませんが、先述したセミファーラー位に設定できるものや、50°~70°など、より角度が大きく調整できるものも多いです。(電動式のギャッジベッドだと特に調整できる範囲が広いですね)

 

おわりに

今回は「半坐位(はんざい)」について説明しました。

ファーラー位と同じ意味だということが忘れがちなので注意です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします!

 

 


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