介護・福祉知識まとめらぼ

当サイトでは、ホームヘルパー、介護福祉、また一般的な病気なども含み、介護全般に関する用語・資格情報を紹介しています。お役に立てるよう頑張ります!

か行

旧措置入所者とは?

投稿日:2018年8月6日 更新日:

今回は「旧措置入所者」について説明します!

 

旧措置入所者ってなに?

旧措置入所者とは、介護保険法の施行日の時点で特別養護老人ホームに入所している方のことを意味します。

言い換えれば、介護保険が実施される前から特別養護老人ホームへ入所している方のことです(かえってわかりにくかったらすみません(-_-;))

 

ちなみに介護保険法は1997年(平成9年)に制定され、実際に介護保険法が施行されたのは2000年(平成12年)になります。

なので、かなり前の話になりますね。

 

この旧措置入所者に該当する方は、介護保険法が施行された後でも、それまで入所していた特別養護老人ホームと同一の特別養護老人ホームに入所している間は、その措置を行った市町村の介護保険の被保険者になるという規定がありました。

 

そして、介護保険法施行法第13条によって介護保険法の施行日から5年間(2005年、平成17年)に限り自立・要支援であっても、別に定められた施設介護サービスが支給されることが規定されています。

 

詳細な内容や条件については特別養護老人ホームの旧措置入所者に対する経過措置についてをご覧ください。

 

 

うーん、なんだか難しいなぁ・・・

要は、介護保険法が施行される前に特別養護老人ホームに入居していた人が対象で、法令の影響があるけどいきなりすべての環境を変えるのはいろいろな点で大変だから、猶予期間を設けようということです。

 

しかし、みなさんお気づきのとおりこの規定は約15年も前の話になります。

そのため、今このページをご覧になっている方は影響がない方も多いかもしれません。

しかしながら、平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項についての20ページ目にみられるように、今でも「旧措置入所者」という言葉が使われる場面があるので、注意が必要です。

 

そのようなことを踏まえると、自分の置かれている状況にもよりますが、旧措置入所者についてしっかり把握する必要性が今でもあるのかなぁと思っています。

 

おわりに

今回は「旧措置入所者」について説明しました。

介護保険法が施行されたのがかなり前になりますが、今でも使われる場面があるので、個人的には長期間にわたって影響を及ぼしていることに驚いています。

影響範囲の大きさから施行された当時は今よりもけっこう話題になったようですけどね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします!


-か行

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

逆転移

感情転移の一種であり、次のような心理機制は利用者に対する処遇によく ない影響を与えるとされ、援助者がスーパービジョンを受ける、交代する等の 方法によって、援助関係を良好に継続させる必要ある。ケースワー …

no image

居宅サービス事業者

介護保険法に規定されている居宅サービス事業を行う者。指定基準を部 分的に緩和した一定の基準を満たす事業所で市町村が必要と認める場合 に保険給付の対象となる基準該当サービスの事業者。厚生労働省令に定 め …

no image

骨髄移植

患者と提供者のHLA(白血球)が一致しない場合(全患者の約7割)、広く 一般の人から提供者を募らねばならない(一致率は数百~数万分の一)。 このような現状を踏まえて、公的骨髄バンク事業が厚生労働省主導 …

no image

介護支援専門員指導者研修

対象者は、現に介護支援専門員として実務の携わっている者の中から、 既に介護支援専門員実務研修等で指導者を勤める者の意見を踏まえて 決定される。研修後、都道府県が実施する介護支援専門員実務研修で 講師を …

no image

仮性痴呆

うつ病では、自発性や注意力の低下が起こり、痴呆と似た状態を示 す。真の痴呆でなく、一過性にあたかも痴呆のような状態を示すもの。 高齢者の意識障害やうつ状態にみられるが、治療によって改善され る。老年期 …