介護・福祉知識まとめらぼ

当サイトでは、ホームヘルパー、介護福祉、また一般的な病気なども含み、介護全般に関する用語・資格情報を紹介しています。お役に立てるよう頑張ります!

さ行

残存機能とは

投稿日:2018年8月19日 更新日:

今回は「残存機能」について説明します。

 

「残存機能」ってなに?

残存機能とは、障害のある方の障害以外の部分、つまり自分で活用することができる残された機能のことです。

 

例えば、脳梗塞などが発生した結果、一命を取り留めたものの左半身に麻痺が残ってしまった場合は右半身をはじめ、麻痺の影響がない部分が残存機能ということになります。

なお、片麻痺などの場合には健側(けんそく)・患側(かんそく)という言い方も使われますね。

 

一般的に障害があると、障害が発生した部分をはじめ、その影響で身体のさまざまな機能が低下することが多いです。

しかしながら、この残存機能を上手に活用することで、日常生活をしていくうえでの機能的なレベルをある程度保つことは可能です。(もちろん障害の程度によって個人差が大きいため、一概には言えませんが・・・)

 

残存機能は徐々に低下していく!

障害の程度にもよりますが、このように障害がある中で残された機能を有効に活用し、日々の生活を豊かにすることは可能です。

 

しかし、残存機能は使わないままでいると徐々に機能が低下してしまいます!

機能が低下するところは筋肉をはじめ、歩行する際の平行感覚や正確な距離感、関節の可動域など、物理面や感覚面を問わずさまざまです。

 

そしてやっかいなことに、一度残存機能が低下してしまうと低下した分の機能を取り戻すのにも時間がかかってしまう点にも注意が必要です。(リハビリと似てますね)

 

このようなことを考えると、障害者の援助にあたっては、被援助者の残存機能をできるだけ伸ばしていく、もしくは維持することを考えるのが重要であるといえます。

 

例えば介護施設などであれば、利用者ができることはなるべく利用者自身にやってもらうなどの配慮が必要となるでしょう。

そして介護者はそれを見守り、必要となる範囲で適切に利用者を支援していくことが望ましいですね。

 

いずれにせよ、障害者を支える際はなんでも手伝ってあげるのではなく、障害者の残存機能を最大限に生かしてもらえる様に側面から支えていくことが大切です。

 

おわりに

今回は「残存機能」について説明させて頂きました。

 

障害者自身の力で生活を楽にできるという点で、この残存機能をどう活用していくかは非常に重要です。

残存機能を低下させないためには、周りでサポートする方の理解や認識が必要になることも覚えておくと役立つと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします!

 


-さ行

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

ソーシャルサポートネットワークとは?

今回は「ソーシャルサポートネットワーク」について説明します!   そもそもソーシャルサポートネットワークの意味は? まず、「ソーシャルサポートネットワーク」の意味や定義について説明したいと思 …

no image

座浴

肛門およびその周囲の清潔を保持したり、痛みをやわらげるため、たらい 等に温湯をいれ臀部(でんぶ)を浸すこと。シャワー付きのトイレを利用す るのと比べると手間がかかる、自宅以外では使いにくいという欠点が …

no image

舌下錠

口腔錠のことで、内服で肝臓を通過することにより、不活化されやすい薬物 に応用される。舌下錠は小さくし崩壊が速やかにおき、舌下からの吸収を早 くさせる剤型が用いられている。急速に効果を期待するときに使用 …

no image

障害基礎年金

障害認定日において障害等級1級または2級の障害の状態にあること、 初診日において被保険者または被保険者であった者(60歳以上65歳未 満)であること、保険料の滞納期間が3分の1以上ないか、平成18年4 …

no image

精神障害者保健福祉手帳

平成5年に障害者基本法が成立し、精神障害者の位置付けが明確化した ことを踏まえて、平成7年の法改正で精神障害者保健福祉手帳が創設され た。一定の精神障害の状態にあることを認定して交付し、交付を受けた者 …