介護・福祉知識まとめらぼ

当サイトでは、ホームヘルパー、介護福祉、また一般的な病気なども含み、介護全般に関する用語・資格情報を紹介しています。お役に立てるよう頑張ります!

ら行

寮母とは?介護業界での「寮母」

投稿日:2018年8月19日 更新日:

今回は「寮母」について説明します!

介護・福祉現場での「寮母」という言葉の使い方については知らない方もいるのではないでしょうか?

 

寮母とは?

介護・福祉現場での「寮母」とは、老人福祉施設、身体障害者更生援護施設、保護施設、児童福祉施設のうち母子寮などにおかれ、施設の入所者の日常生活の介護・介助等を行う職員のことを意味します。

 

しかし、この「寮母」という呼び名は今はほとんど使われていません

どういうことかというと、今は寮母という名称ではなく、「ケアワーカー」または「介護職員」などの名称で呼ばれています。
ケアワーカー、介護職員という呼び名であれば、「え?それって普通に使われてるよね?」と感じますよね。

 

以前(と言っても10年以上前になるようですが・・・)は入所者が少なく、そのため介護が必要な人数が少なかったようです。また「介護」という言葉や職業自体も今より普及しておらず、なじみのうすいものだったようです。

 

そのような状況では、介護施設は集団生活するところという意識が強かったそうです。そのようなこともあり、寮母という名称で呼ばれており、寮母はその施設の入所者の集団生活をサポートする役割を担っていたようです。

このような背景もあって以前はケアワーカー、介護職員ではなく「寮母」という言葉が使われていたのですね。

 

なお、その当時の寮母の配置バランスについてはそれぞれの各施設の最低基準に定められていました。

そして寮母は施設の職員の中でも最も配置数が多く、施設の中心的な役割を果たしている職種であったようです。これは今も変化していませんね。(介護職員の大変さ・重要性は世間でも次第に認知されつつあるような気がします。今後も中心的な役割を果たしていきそうですね。)

 

寮母というと学生寮などの寮を切り盛りしている方を思わずイメージをしてしまいがちですが、介護・福祉関係での寮母とは現在の介護職員のことなんだと認識できればOKです!

 

古い資料などでは一部寮母と記述されていることもあるので、その際には注意が必要ですね。

 

おわりに

今回は「寮母」について説明しました。

時代の変化によって用語の意味や内容、使われる頻度が変わることを再確認しました。

一度ブランクが空いた人などはこのようなことがあると思わず戸惑ってしまうこともあるかもしれませんね。このような時には周囲の協力が必要ですが、自分でも注意したいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。


-ら行

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

理学療法

理学療法は、運動療法や日常生活活動訓練が主に用いられており、温熱、 電気刺激等を加える物理療法は血液循環をよくしたり、疼痛(とうつう)を和 らげるために用いられることが多い。整形外科的手術、矯正または …

no image

老人福祉施設

設置主体は、都道府県、市町村、社会福祉法人等、これらのうち、養護 老人ホームおよび特別養護老人ホームは、福祉の措置により入所する 措置施設であるが、軽費老人ホームは入所者と施設との契約により入所 する …

no image

老人休養ホーム

設置および運営主体は地方公共団体で、利用者はおおむね60歳以上 の者およびその付添い人となっている。ただし、利用定員に余裕がある 場合には、その他の者の利用を妨げない。景勝地、温泉地等の休養地 におい …

no image

立位(りつい)

直立した姿勢を言う。立位は他の姿勢に比して多くの筋肉の緊張を必要 とし、横臥位(おうがい)時の20%もエネルギー消費量が多く疲れやすい。 正しい立位姿勢は、両足に体重が等分にかかり、左右の腸骨稜、両肩 …

no image

老人性痴呆疾患デイケア施設

地域に開かれた施設として、在宅の痴呆性老人やその家族に対する支 援、通院医療の普及、老人性痴呆疾患治療病棟から退院した患者の継 続的医学管理の確保と退院の円滑化等を図ることを目的とし、昭和63年 度よ …